セサミリンゴ

sesame ringo のエスキース的な詩のブログ

2012年09月

風が強く吹いている

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散歩にでかけると雨が降ってきた
風が強く吹いている
駅までもどり
善意の傘という名前の傘をかりて
海にくだっていく

まだ雨は小さいから
小さい犬を連れた人や
小さいポシェットをして坂道を登ってくる老人や
マンションの坂道から急に飛び出してくる
小さい女の子が居る

夏の終わった海は
色合いは深く
重くなった空と一緒に
強風を送り出している

風が強く吹いている中では
松林でヨガをしているグル―プが居る
横たわっている人々を見ていると
わたしの善意の傘はひっくり返ってしまうから
浜辺に座って
詩を2編だけ読むことにする

波打ち際に近づいてみる
何も打ち上っては来なかった





地下鉄

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時々乗る地下鉄の駅
階段を三段上がってから
長い階段をどこまでも降りて行く

電車が近付くと回る黄色い警告灯
通り過ぎる電車の突風
構内に駅員さんは居ない
どこかの異国の地下鉄のような錯覚をする

三色の椅子のそれぞれには
ぺちゃくちゃと喋っているおばあさん達が
座って居るといいなと思うが
見たことはない


影絵

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夏の夜の公園で見た
インドネシアのワヤン
まだ蒸せている芝生の上にはご座を敷いた
演奏と演者の声と虫の声
人々の話し声
子供の笑い声
あちらとこちらの交差点

季節は変わったけれどまだ汗は流れつづけ
目の中に入った
しみて
胸の上の方からため息が漏れるのだ

あの夏の夜からずっと
ワヤンのCDを聞いていて眠っている




13時10分の空

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柳の木がゆれていて
その隙間から
赤いミニが信号待ちをしているのが見える
小さな芝生の斜面
ここが日陰なのよね

人々を運んでは降ろして
電車はホームに止まっていく

高い高いビルが立っている
マンション マンション
コンビニ
その隙間にかけつぎ屋や床屋や古本屋がある

空はまったく秋となっていた
エイッと写真を撮ってみる
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