セサミリンゴ

sesame ringo のエスキース的な詩のブログ

2013年03月

模様

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池は太陽を呑みこんだから
水面に波が浮かびあがった
模様の幾筋かを
数え出すと
風が邪魔をする

「 もう数えなくていいのだ 」

うっすらと暗くなったり
また現れたりする光の水面の内側には
寒そうに
黒っぽい小さな鯉がゆっくりと泳いでいる

門はまだ見えない
深緑の水中


わたしの番号

置き忘れてしまったのを気付いたのは
ホームだった

溢れる人々は
ひとりひとりに番号を渡される

待ちくたびれて眠っていたり
カードゲームをしていたり
パンをナイロン袋からジャリジャリと出して
食べ始めたりしている

点滅が現れると顔を上げ
案内の声には耳を澄ます


現れるまで待つ
自分の番号

どこに置き忘れたのかさえ
紛れてしまったけれど

ただ鋪道には
白い羽根たちが落ちていた
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