セサミリンゴ

sesame ringo のエスキース的な詩のブログ

2014年07月

夏の夜

砂浜に眠ってしまいたい

すこし踵のあるサンダルにつかれたし
もう夜中なのに蒸された空気がまとわりつく
夜になると真黒な海は
今も波の鼓動をぬめぬめとくりかえしているだろうから

深夜でもジョギングをしている人がいる
車は国道から途切れない
ファミレスはまだまだ営業時間らしく
ピコンピコンピコンピコンと来客の音を響かせて

その笑顔の中身は何でできているのですか?

潮風をうけつづけている花壇の花はそれでもご機嫌なようです

夏の夜
眠りへの淵がはっきりと見えたころ
玄関の扉を開ける
飼い猫が高い声で文句を言っていた




 

避難経路を確認して

歩む爪先を
その方向にしてはいけない
路を確めただけだからね

独楽を回しますとグルグルンまわりますが
長くまわるのと
そうではないものがあります
それはなぜか問いかけた事はありません

温かさや
ハートフルって言うのはね
どんな感じなのかな
いつも探しているけど
まったりとしたものなのかも知れないね

飼い猫は小さく喉を鳴らす

人々がぶつかる
さけながら
ぶつかって行き交う
地下でも地上でも

電車を待つわたしには
目の前に
ビルの硝子張りを透かして
エスカレーターでスムーズに運ばれる様子があるのだけれど
聞こえない靴音の

遅れた電車はやってきて
わたしを乗せてくれた
色々な駅に止まり
扉は開いていくのだが
到着した感じがしない

腕のブレスレットはカチャカチャ回る

わたしの住む町

サーカス小屋は
いつまでも建築中です

キリンが鳴いたり
鯨の笛がきこえますが
姿はだれも見たことはないという
ただ
ヒンドゥー教の寺院から逃げ出してきた猿達がうるさいだけだ

ほんとうは大地に育つはずなのですけれど
市営住宅の共同の庭でも立派な花を咲かせる蘇鉄は夏がすきです
鉢植えの徳利椰子は新しい病気になって

警察署の向かいにある
噴水の公園には五本の藤がささえる棚があります
そのねじれた窪みには
苔で飾られた
蝉の脱け殻が溶けていっているのです
空気は蒸され喉が詰まるほど

「まるで夢のようなんだ」

デジタル信号の天使は開放されるのでしょうか

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